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~キャプテン薫の巻~


4/15(水)AM10:06テニアン到着
今回も海のコンディションは最高でSol Levanteの調子も問題ない。



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【Sol Levante この船の名前です。いた~りゃ語で、「東から出ずる太陽」薫、ほかみなさんには思いっきり不評をかってます。(爆)「オジ~^ちゃんの太陽なんて....」なかんじ。アハハノハと笑い飛ばして、これでいってやろうと思います。実は、太陽神といえば、ギリシャ神話ではヘリオスやアポロ。エジプト神話ではラーやホルスなんてことになります。スペクトルマンの宿敵に宇宙猿人ゴリがいてその手下がラー... んなこた~どーでもよくて、太陽神は大概の神話で、若く、馬車を駆ってさっそうと天翔る事になっているのですが、そこはそれ、ボートであり、安全の神様でもあって欲しい訳です。で、ヘリオスはゼウスのいとこに当たり、ゼウスはご存知のように正義と慈悲の神で、天空神でもあり、見事な髭をたくわえている。ゼウスの兄にポセイドンがいて海洋の神であるのはご存知の通り。兄弟はやはり似ていてこちらも見事な髭なのであります。海での安全を祈願する意味で、私オリジナルの、天空と海をどちらも司る神をねつ造?してしまったのが、この、マークの神様なのです。ちょいと都合が良過ぎるけれど、私の中では太陽は若くてヤンチャな風ではなくて、こんなイメージなのですよ。しかし、ボートってのはSheなんて言われるくらい女性に例えられるのですけれど....という落ち。】

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またもや大量の積み荷を降ろして、基本的なトラブルや、日常のメンテナンス等を松田さんから教えて頂く。今までもメモしてきたが、結構な量で自分の船という自信が芽生え始めている。何はともあれ、これでCaribbean Bertram 28ftは晴れてテニアンに嫁入りを果たし、3日後には現場に参加する事になった。

と!この時は思っていた訳です。....はい。

松田さんとJC Cafeで食事。は~... これで松田さんの悪口雑言ともしばらくお別れだなぁ~等と感慨深いものも感じつつ、嫁入りしてくれた、愛船のまだ実感も湧かず、フワフワしていた。昼食後、松田さんは昨日即席で作ったキャリーをガラガラ引きずりながら相変らずの大声で、サイパン帰りのフェリー内に消えて行った。

そしていつものテニアンの日常に戻った訳なのだが..... ひとつ違うのは、マリーナに我が愛船が小さく波に揺られてそこに居るという事だ。何度となく確かめるが本当だ。いわゆる頬っぺた、つねって状態(笑)....『薫、アギガンまで行って見るか?テストをかねて。』薫も眼を真ん丸くして頷く。わが家に運んだ荷物を有る程度片づけて、出港の準備。



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こうして人間が乗った画像を見るとCaribbean Bertram 28ftは、
こぢんまりと良くまとまっているのが分かる。....? 
乗っかってるのが私だから、でかくて良い対象とは言えないが。(笑)

PM15:45アギガン迄のテストラン開始
少し波と風が出てきたがSol Levanteにとってはまったく問題にならない。港を出る時に目の端にチラッとオレンジ色が有ったが、フワフワ気分で問題にしなかった。マリーナから出港して15分経った頃だろうか?オレンジ色が猛スピードでこちらに走ってくる。同じ航路なのかな...?(汗)などと考えようとしたが、それは希望的観測で、間違いなく私たちを追走してきていた。青い回転灯が回り、バウにはマシンガン、bozu頭に黒のサングラス、U.S. COAST GUARDだ。二手に分かれて確実に動けなくしてくる。この威圧感、この緊張感、も~耐えられず、停船命令を受ける前にこちらから停船して、自分の顔面に無理やり笑顔を貼り付ける準備をした。



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何を言われたかなんて覚えていない。Pleaseを付けてくれていたから、ホッとはしたが、二人が乗り込んできて我が愛船を隅から隅まで調べ始めた。『テニアン嫁入り前に、フレアーガンも、コマーシャル用のライフジャケットも、ライセンスプレートも張り替えた....』頭の中は、愛船の装備を確認する事にフル回転だった。そしてこの質問がついに来た。「サー、あなたはコマーシャル・ボートのライセンスを持っていますか?」『いいえ持っていません。私は日本人ですし、TWIC CARDを取得できませんから。』「この航海の目的は何ですか?」『エンジンの調子が今一つなのでテストドライブです。』よくよく考えれば、本日はTWIC CARDの施行日で、そりゃ、こんな日に目の前をCPのプレート付けた船が通り過ぎれば停船させるわな。しかしその時は、もう冷や汗たらたらで、ぱくぱくしながら受け答えしていた。意地の悪い先輩達から、CPのボートはキャプテンライセンス取得者しか操船できないとか、ライセンスナンバーが小さすぎるだとか、ライフジャケットの反射板が劣化していて問題とか、ウエス・タンクとトイレが有る事は隠しておけ、だとか....。レポートに記入していた1人が書き終えた黄色のペーパーを私に手渡した。エ~~黄色ですかぁ(泣)どんなバイオレーションで、どんなペナルティーをくらうのだろう???とドキドキしてその彼に尋ねた。「あなたのボートも設備も問題ないですよ。黄色は問題ないボートへのレポートです。」って万国共通、黄色は注意だべさぁ~#$&Wふぇpq@pq;ホゲ~~。いくつか指導は受けたが、この件で逆にお墨付きをもらった。見て下さいこの疲れ切った頼りない顔。



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で、オレンジ色のにくいやつらは、爽やかな笑顔を残し、HONDA BF200の2基掛けのパワーも見せつけ走り去った。しばらく放心状態で、ほうけていた。すでに戦意は喪失していて、アギガンに行く気持ちは失せていたが、少し回って帰ろうと、アイドリング状態から、スロットルを2,600rpmまで上げて行った..... ところが?、スターボード・サイド・エンジンがいきなり停止。目の前にまだCOAST GUARDがいて、金輪際関わりたくないので、1基だけでもその場を離れようとバウを回した。少し離れて、フューエルポンプやフューエルフィルター等、教わった一連のチェックをしてみるも改善されない。その場を取り繕う為にCOAST GUARDに言った言葉が本当になっちゃった。(汗)彼らとの緊張感から今度はこちら側の絶望感に張り倒されぼう然となった。そしてこの日から、我が愛船は生まれは良いが、既におばちゃんの域に入ったマダムだったことに気付かされる。

PM17:30テニアン・マリーナ到着



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松田さんに現状を報告し善後策を練る。電話で方法を伺いながらトライアンドエラーを繰り返した。結局サイパンまで修理に行く事が確実となった。松田さんは「明日は午前10:00前に着くなら面倒見てやる。」との事。『片肺で行った場合、4時間は掛かる。余裕を見て最悪日の出と同時に出港すれば間に合う...』等とぶつぶつ考えながら作業を進めた。最終的にエンジンまでのフューエルラインに問題が有るようで、ポリタンクから直接エンジンのフューエルポンプまでホースでつないでやればエンジンが止まらない事が判かった。「コンテナ1つで30分程は走れる。」との事なので、多くても3回の交換で何とか走りきれるし、2時間も見れば付くだろうと予定が立ちホッとする。しかし、万が一海峡が荒れたり、ポリタンクの取換に手間取ったりで、どんな問題を招くか想像できないので、雨水が入らないように、手際よく換えられるようにと、ホースとポリタンクを加工だけはして、明日にそなえて寝る事にした。

4/16AM1:30



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4/16AM6:40サイパンに向けて修理の為出港
海が荒れていない事でホッとする。早速ポリタンクを設置して、出港!マリーナを出て、赤ブイを2つパス。ピー!!!エンジンストップの警告音が、けたたましく響く。私の血の気は反比例に引いて行った。『今度は何よ!(泣)』フライブリッジを下りてポリタンクを確認すると既に空っぽになっている。???まだ10分も走っていないのに....。 他のトラブルも考えられるので、慌てて次のタンクに取り換えて、ガス欠の際の手順にしたがってエンジンスタート。エンジンは問題なく回る。ただのガス欠だったようで、ホッとして再び走り出した。CUCの煙突が見えてきたころ、またしてもエンジン停止。そしてポリタンクは空!この時点で、とてもポリタンク1つで30分も走れない事に気が付く。約10分に1度の交換と、それに備えてのポリタンクへの給油。3個のタンクを代わる代わる使う事にしたが、これではとても操船できない。昨日交換しやすいように加工しておいて事が功を奏した。

松田さんのアドバイスで薫も一緒に手伝いながら来るように言われていたので、薫も一緒に来てくれていたが、彼女にポリタンク関係はドロドロになる、重い、取換のタイミングや取りつけの工夫は任せられない、これらの理由から操船をしてもらう事にした。薫は昨日始めてこの船に乗り、今日は2度目でしかも船の操船など勿論した事など無い。しかしこの後、テニアン - サイパン間を独りで走りきってくれた。例えるなら、はじめて車に乗って、その翌日には自分でドライブしながら1時間以上走ってとなり町まで行くようにと、お願いするようなモノで、対向車も、信号も無いにしてもほとんどメチャクチャだ。思い起こせば、はじめて一緒にした仕事の時も、テニアンに住む事を決めた時も、ムチャクチャで、普通に考えれば逃げ出すような事なのだが、うちの嫁は腰が据わっている。ビスが2~3本抜けているという説も有るが、(笑)

今回の操船もギャーギャー泣き言で騒ぎ立てる事もなく、平然とこなしていた。そのうち自分で自分の雄姿を写真に撮りだしていたくらいなので、こちらがホッとする。我が嫁ながらありがたいと感謝した。その後、サイパンのホテル群がスターボード・サイドに見えた頃、ポンプがジャジャ漏れになり給油にやたらと時間が掛かるようになる。その後、マニャガハ沖でお釈迦になった。もう1度!ポリタンクを満杯にする事は不可能に近い状態に陥りながらも何とかサイパンに到着。後日談だが、この時、燃費など恐ろしくて考えないようにしていたが、エンジンを回ったリターンが燃料タンク側に返っていた為、10分に1度の交換になった。リターンのホースもポリタンクに返してやれば、30分は持ったとの事だ。(笑)



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4/16AM9:26 Smiling Cove到着

松田さんに電話をして、ここで一休みする事になった。何とかサイパンに到着できてホッとする。

to be continued later




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2009.05.10 Sun l Sol Levanteの嫁入り l コメント (1) トラックバック (0) l top

コメント

船長交代!
いっそライセンスは薫さんが 取得すれば!!
2009.05.10 Sun l たかし. URL l 編集

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