
YANMER 4LH-DTE

【用意する工具類】
整備記録ノート コンテナ2個くらい 養生段ボール 借り止め用テープ 船載工具一式

後は記録用のカメラくらいかな

キングストンからのホースを外す。ポンプ側のホースクリップ1つだけ外す。小マイナスドライバー

ドレンのホースも外しておかないとこんな感じでデロデロになる。(泣)

ジェネレータも外さないと、ポンプが外せないので、バッテリーも殺しておく。

ドレンホースはテープを巻いて、ジバチが入らないようにしておく。

ジバチの恐ろしさは洒落にならないので、穴が出来てしまう所は全てキッチンペーパーを詰めておく。

ブラケットのボルトを外す。17mm

なめてしまってボルトナット仕様にしてある、ベルトアジャスタ固定ボルトを外す。13mm×12mm

冷却水ポンプ(清水)取り付けボルトを外す。13mm

ベルトアジャストはこの向きで、ボルトのワッシャーも掛ける。

この配線が中途半端に短いので、外してしまう。BOT=赤 1つ飛ばして黒

スルーボルトのベースナット10mm
配線取り付けサラナット8mm

ジェネレータ・ブラケットが邪魔なのでこれも外す。12mm

配線類は、テープで借り止め。

取り付け用ツバボルトを外す。外し難いので、奥からはずして、1番上を残してぶら下げる様にする。12mm

プラハンでコツコツ外す。

シャフトを傷つけないように、水平に引き抜く。

ギヤケース側も養生。

インペラ部のフタを外す。10mm

インペラは11月に交換しているので、まだまだ元気。エッジが丸くなってしまった、黒のラジペンで1枚ずつ、少しずつ引き出しながら羽根を傷つけないように外す。半分くらい出てくるとガバッと外れる。
ポート側は、ボルボのインペラが同じサイズで安いので組み込んで有るが、かれこれ1年以上経過するのに羽が1枚も欠損する事なく現役。スゴイ

ヤンマー純正は8枚羽。傷付けないで引き出せた。

ウエアープレートはどちらのスナップリングプライヤーでも外せる。

Fig40. No.13 レベル2 123472-42140 トメワC (ジク18 は青のスナップリングプライヤーで外す。

Fig40. No.11 レベル2 123472-42090 トカラー ラジペンで外す。

Fig40. No.15 レベル2 22252-000470 トメワC (アナ47 は黄のスナップリングプライヤーで外す。

Fig40. No.20 レベル1 24341-000800 Oリング 1A S 80.0外す。

たたく為、万力を、ギヤケース印籠サイズより大きめに開いておく。

万力をベースにして、メカニカルシール側からたたいて外す。すっぽ抜けて傷が付かないように、下にはウエス等を敷いておく。黒のポンチ 大ハンマー

ベアリングは元気なので再利用。シャフトは腐食がでている。高申テック 櫻井さんに相談すると、ギヤ部分の山が問題なければOKとの事なのでホッとした。

シャフト、ウエアープレート、フタをワイヤーブラシで磨いておく。
Fig40. No.6 レベル2 119171-42520 シャフト
Fig40. No.7 レベル2 119171-42530 フタ
Fig40. No.8 レベル2 119171-42540 ウエアープレート

カラーは新規を使うが元気なのでスペアーとしてをワイヤーブラシで磨いておく。
Fig40. No.11 レベル2 123472-42090 カラー

止め輪も新規を使うが元気なのでスペアーとしてをワイヤーブラシで磨いておく。
Fig40. No.13 レベル2 123472-42140 トメワC (ジク18

オイルシール側。

メカニカルシール側

セラミックを外すとこんな感じ。

オイルシール側から、シールの下に大マイナスドライバーを入れて、メカニカルシールの本体を外す。プラハン

この当りを、上下、たたくと外れる。

親指側は、外す時に砕けてしまったが、左上部分の傷は、使用時のもの。

設置時のイメージをつかむ為に分解して見た。

ベースはこんな感じで納まる。落とし込んだ時に、ポンプ側のフランジが見切れるので目安になる。裏のオイルシールを設置た状態でノギスで測ると、メカニカルシールまで14.5mm

オイルシールも外す。本体ギリギリに、小マイナスドライバーを当ててプラハンでたたく。

この位置くらいをコツコツたたく。ポンプ本体を傷つけないように。

取り付ける時のイメージ用にやはり分解。フレームには太めのスチール枠が入っているので、外側の枠なら結構たたいても大丈夫そうだ。

分解したものを落とし込むとこんな感じ。取り付けた時にほぼ面が揃う高さ。

内部全体を、水ヤスリでこすっておく。320番

取り付ける為に全体にWD-40をスプレー。

スペシャルツール製作。アルミパイプに古い、メカニカルシールのセラミックを合わせる。

マスキングテープ等で止めておく。

メカニカルシールのカーボン側の本体にWD-40
(このかたちって、リングブイのパッケージのクッキーに似ていて何となく美味しそう。子供の頃にこのクッキーの空き缶をガラクタ入れに使っていたので覚えている。しかし、ブランド名は忘れた。)
Fig40. No.10 レベル2 123472-42060 メカニカルシール(CWP)ヨウ

スペシャルツールと大ハンマーを使って落とし込む。こうするとカーボンが割れないが、景気よくたたかない事。

本体のフランジがすぐ下に見えるのでキッチリはまった。高申テック 櫻井さんから教わったスペシャルテクニック。

オイルシールにもWD-40
Fig40. No.12 レベル2 123472-42150 オイルシール TC203508

肉厚のソケットレンチを使ってたたき込む。ゴム製なので、水平はめ込むように注意。取り付け後は面の高さを確認。ビボットにお願いしてもっと扱いやすいスペシャルツールを次回は作ろう。大ハンマー

シャフトをたたき込む為に万力と木っ端を使って台座を組む。

どちらにもWD-40をスプレーから挿入。たたき込む時に固かったり、違和感がある場合は、1度外して、本体ケース内部を細かいペーパーでこすってからもう1度チャレンジ。

トメワは黄のスナップリングプライヤーで取り付け。結構頑固にできているの再利用可能。エッジのある方をベアリング側にしてはめる。
Fig40. No.15 レベル2 22252-000470 トメワC (アナ47

さて、ここからは簡単だった筈が、今回の難所になってしまった。(泣)2時間半格闘...
訳は、このセラミックのリングがはまった感覚が良く分らなかった事が原因。WD-40をスプレーして、アルミパイプのみでたたき込んだのだが、どれだけ力を入れても入って行かない。がんがんに叩いて、結局せっかくはめたセラミック部を割ってしまった。(お安くないパーツです。)3個仕入れておいたので、心機一転、再チャレンジ。今度はセラミック部が欠けてしまった。(大泣)どうにもならず、高申テック 櫻井さんに泣きついた。「最初は回しながら入れて下さい。」お~そんな感じか。って事でここでやっと気が付いた。WD-40のおかげで滑りが良い為、1度入り込んでも、カーボン側のスプリングの強さで、元に戻ってしまっていたのだ。これではいくら叩いてもいい位置に来ない筈だ。その後叩き過ぎて、シャフトに傷を付けてしまった為、更に入らなくなった。
サル以下です....

サルよりましになる為、先ず冷静さを取り戻し、シャフトを引き抜いて、傷を磨く。

結局滑ってしまうので、上から押さえつけてカラーと止め輪をはめた。しかし、これも1度滑ってカラーを歪めてしまったし、トメワCも開き過ぎて変形させてしまった。
カラー、トメワC共にエッジのある方内側にする。

前回、櫻井さんがはめてくれた時は、こんな感じでいい位置に納まったのになぁ...
経験とセンスの差だな。(泣)
カラーとセラミック部の外形に大きさの違いが有るので、押し込んだ状態で固定できるツールを作って見ようかな?なにせ、メカニカルシールは高価なので。

ウエアープレートもエッジのある方内側にする。目玉と、ケースのボルト穴の位置を揃えると簡単に入る。
Fig40. No.8 レベル2 119171-42540 ウエアープレート

インペラとケース内部にシリコンを塗って、オーバルの形に羽を引き分けて入れると入る。インペラの表裏は無い。キレイに入らない場合は、黒ラジペンで1枚ずつ押して少しずつ入れる。後は、Oリングにシリコンを塗布してフタを取り付ける。
Fig40. No.9 レベル2 24341-000700 Oリング 1A G 70.0 0, NBR

【ベアリングを交換する場合は、以下の手順。】
プーラーでベアリングを外す。

【用意するもの】
たたき込む為に台座にする古いインペラ
トーチ

ベアリングのプラスチックカバー、炙る方の片側を外してトーチで加熱。

内側から白い煙が出るくらいまで熱をくわえる。

シャフトは、ワイヤーブラシで汚れを取り除き、ベアリング取り付け部を#80くらいの水ヤスリで磨いておく。
スペシャルアルミパイプと、大ハンマーでたたき込む。古いインペラはこんな感じで使う。ベアリングのプラスチックカバーは冷えてから戻す。
【以上】

ポンプ本体の化粧直し。先ずはマスキング。

【取り付けに使う道具】
インチラッパー・エンジンオイル
マリングリス
シリコングリス
プラハン
Fig40. No.20 レベル1 24341-000800 Oリング 1A S 80.0
Fig43. No.9 レベル1 24341-000300 Oリング 1A G 30.0

お気に入りのDupli-Color Engine Enamel with Ceramicで塗装。乾燥後はオイルやガソリンなどで溶け出したりしない。更に乾燥も早いので便利。ヤンマーのペイントは勿論手に入らない。

取り付ける前に、インチラッパーで、ギヤ部に全体的にオイルをなじませておく。

Oリングにシリコンを塗布
Fig40. No.20 レベル1 24341-000800 Oリング 1A S 80.0

ベンドが納まる部分もシリコンを塗布。

清水クーラーのベンドのOリングにもシリコンを塗布。
Fig43. No.9 レベル1 24341-000300 Oリング 1A G 30.0

ギアの目が合わないと入れ難いが、プラハンでコツコツやりながらはめ込む。

取り付けたらお約束のコルッションガードをスプレー。

1度外したパーツは全てお約束でコルッションガードをスプレー。ジェネレータのブラケットは裏も表もグルッとスプレー。

マリングリスを塗布してボルトで固定。12mm

ジェネレーターのブラケット取り付け部にマリングリスを塗布。錆ている部分はコルッションガードをスプレー。

配線。BATに赤のライン。それぞれ引っぱって圧着端子に問題無いか確認。配線が腐って抜ける事が多々ある。

ベルトアジャスト向きを間違えない事。マリングリス&コルッションガード。

Vベルトをはめる時は冷却水ポンプ(清水)のVプーリを最後にはめるとはめやすい。

あそびはこの程度。

キッチンペーパーや借り止めのテープなど残らないように取り除いてからホースを戻す。ドレンホースもしかり。

完成!ダブルチェックしてコルッションガードを今一度スプレー。
ポートサイドオイル、オイルフィルター交換。
両舷クラッチオイル交換。
スターター配線バッテリー接続部分、丸形圧着端子取り付け。
アクセサリー配線バッテリー接続部分、丸形圧着端子取り換え。
Fig43. No.15 レベル1 119173-49720 CSWパイプ、燃料噴射ポンプに取り付けるフランジから、またもや折れてしまった。これは構造的に問題が有るのでは?今回はゴムを蒔いて固定してテストする。問題なければ、スターボードも同じ処理をする。
まったく自分用の内容ですが、ここまで読んで下さった方に、お疲れさまでした。感謝
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